第4回 訪問先 【都城市】 6月1日(日)
※島津家発祥の地 |
財部町と隣接し、昔から文化を共有している地域 |
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☆都城市 15年現在
人口 男 62,351人
女 70,225人 計 132,576 人
世帯 52,918 (人口、世帯は日々、推移変動しています) |
都城市と財部町は古くから歴史、環境、文化など多くのつながりもあり、現在でも重要な生活共有圏である。電話局番も0986を共通として、末吉町と共に使用して結ばれている。地場産業、焼酎も、都城産の焼酎を酌み交す機会が多い。 |
〇今回は、財部町で栽培されている「白玉」という都城市も財部町にも関係が深い「復活米」をきっかけにして、『今一度、地元を見直してみよう!』とキャラバン隊を住民参加型にして,地元「都城市」を訪問することになりました。色々な立場の人たちが角度の違った見方が、今回のキャラバン隊の大きな期待につながります。 |
どんな街?どんな地域?どうなってるの?歴史は? |
★都城市は昨日までの悪天候が信じられないほどの、快晴。夏日を感じさせるほど暑い日になった。
都城の歴史資料館に都城市からの参加者と財部町からの参加者が一同に集合した。
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財部町から都城に入ると右手の高台にお城がそびえてみえる。張子の城ではない。恥ずかしながら、地元に何十年も住んでいながら、足を踏み入れたことが無く、初めて訪問する。(大手門をくぐると、長い城へ続く山道を登る。) |
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都城市役所の協力をもらい実現したキャラバン隊。関係者から今回の主旨の説明や探検の道筋などを案内。資料館で歴史を探訪して、その後、ウォーキングで市街地を探検。 |
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歴史資料館嘱託職員(宮崎県文化財保護指導員)の掘之内逸郎氏が説明。島津家の歴史がこの資料館にあり、都城島津の歴史に触れる体験が出来る。丸に十の字の十が丸から、離れているという、紋称にも違いがあることを始めて知った。 |
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【高麗虎狩図屏風】
是非、実物を観に行ってもらいたい、この館でもっとも重要な宝物。所蔵品は資料館が借りて一般公開されている大変貴重な素晴らしい屏風である。
※詳細は、資料館のHPをどうぞ |
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弓は都城市の特産物である。また日本のみでなく世界的にも有名で、都城市では、国際弓道大会も開催された。一番最初に、弓が展示されています。弓道をされている方には、必見だろう品々。 |
島津家伝来の家宝展示品ばかりではありません。都城盆地では、数々の古代遺跡があり、多くの埋蔵物も発掘出土していて、神話の国、天皇の粗の地ならではの展示コーナーがあります。 |
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歴史資料館といえば、太古や江戸期などの時代ばかり連想するが、昭和時代には世界が震えた歴史があり、その一級資料があった。その中でも、「特攻隊」の話は戦争を知らない世代の人々にも強く訴えるものがあります。知覧だけでなく、都城市にも、飛行場があったのです。 |
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都城市は広範囲の地域で区画整理事業の工事やその為に新しく建設される建築工事が急ピッチで進められているが、財部町から見ても異常な程、大規模な計画に感じ、羨ましく、また多くの疑問な点を感じていた。その実状を都城市の担当関係者から案内と説明をいただく。上記の写真は、国の合庁建設現場と大型立体駐車場(都城市管理)。駐車場の前の空き地(元大丸駐車場)では、複合商業施設計画があり、建設準備中。その横には、民間の大型立体駐車場が既に完成。郊外には大型店舗が進出してくる中、既存の商工業関係者にとって中央商店街の活性にもつながるものと大変期待されている。 |
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建設中の合庁を横に、肩が擦れ合うほどの賑わいだった懐かしい「千日通りアーケード商店街」を視察。静かな小さな路地も広く整備され、面影が消えていた。何かが、動きだそうとしている期待感にも似た予感がする。「あっ!」これは?アーケードに黄色の目を引く垂れ幕があった。昔、七夕飾りが思い出された。千日通りが主催する「千日通り」の願いが書かれたものだ。たくさん来て貰いたいと言う都城弁で現している。同じような思いが私達にも、ヒシヒシと伝わってきた。 |
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廃業したパチンコ店がある前、アーケード中央の地点で、市役所商業観光課の畑中光則課長が立ち止まって話をしているのが、「千日通り会・千日通り活性化委員会・田中祥一委員長」。にぎやかだった商店街の復活を願い、日々、努力して活性させて生き残りをかけようとしている。 |
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「門前楽市楽座」という毎週日曜日にこの場所で8時から昼3時まで特産物や新鮮野菜や卵などを販売イベントをしている。「昔のような賑わいを復活させたい。整備事業が通りを潤すかもしれない。希望を持っている。」と、努力を率先して委員長自ら実行しているのに感銘をうける。 |
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☆都城市に二つの形態のことなる商業施設が誕生した。左は既存の店は間口が狭いのだが、その間に通路をつくり奥の土地に新しい商業の風を送り込んだ。地主が通路を提供して既存の周辺の店舗を生き返らせたひとつの成功した提案事業。右は、既存のスポーツ店の会社が提案企画し敷地内広場を中心にスポーツ店・ファッション・喫茶・記念品・など複合的に小さな街つくりショップを建設。今では、静かな名所になりつつある。 |
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探検・其の三★☆★焼酎工場や地ビール工場(観光施設) |
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◎今回は、訪問地「都城市の焼酎紹介」として、霧島酒造・都城酒造・柳田酒造・大浦酒造を紹介します。協力を2社からいただき実現しました。代表で時間の関係上、霧島酒造を視察。まずは、関係、施設「霧の蔵ブルワリー」から、「霧の蔵ミュージアム」で“こばやし雅子”先生の絵画展、霧島創業記念館「吉助」では、創業時のよき時代に触れた。 |
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※これが、霧島酒造が自慢の「霧の蔵ブルワリ−」で飲める地ビール。この日は特別暑い日で、一杯の約束が2杯に・・。(よほど、美味しかったのでしょう。) |
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売店では、多くの焼酎銘柄が並ぶ。試飲コーナーもある。飛ぶがごとくの勢いで、焼酎コーナーにも活気がある。 |
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☆霧島酒造を訪ね製造工程を見学(都城を代表して一社のみ見学) |
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霧島酒造の規模通りの貯蔵タンク。(左横)。20%換算でタンク1本に30万本入るそうだ。財部やその周辺地域と都城だけでなく宮崎全域の焼酎好きや味のわかる人たちが選んだ毎晩の晩酌用になる。しかし、ちゃんと管理され長年きらすこともなく供給に努力されているから支持者が減らない訳です。 |
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真剣に製造の工程に聞き入るキャラバン参加者。米の搬入から、仕込みまで見学。現在は、時期的に麦焼酎を製造しているため、麦が山積みされていた。 |
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※【霧島裂罅水】(霧島酒造入り口)
こども達が水で遊んでいます。この水は、霧島連山から永い年月をかけて水脈をたどり、都城盆地に大きな自然の圧力で自噴するという美味しいミネラル自然水。横に常設してある水汲み場には、列になって汲みに来る人で毎日にぎわっている。(自家タンク必要) |
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☆霧の蔵ブルワリー入り口の物産販売で見かけた農産物 |
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※美味しい田舎のオカベや長〜いジャンボインゲンと調理用トマト。(このトマトは、後ほど詳しく紹介しましょう。) |
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探検・其の四★☆★☆ 「道の駅」都城 |
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都城インターから下りて、国道10号線を市街へ向う途中左に「地場産業振興センター」がある。その敷地内にあるのだが、道路沿いには「道の駅」都城と目印の看板があるので、それを目指すと良い。
※「道の駅」
宮崎県都城市都北町5225−1
TEL0986−38−4561(FAX 4562) |
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市役所から紹介されて、センターの徳永貢さんに案内をしていただく。左は、財部町役場企画課、キャラバン随行、富岡豊文さん。財部町と都城市の「道の駅」の物産や人の流れ、また取り組みについて意見を交換。
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都城といえば「お茶」!。冬は霧島おろしの冷たい風、春先には盆地特有の霧が発生して、「霧の都」都城とも云われお茶栽培には最適な環境である。新茶の時期で、厳選された美味しい都城茶がたくさんありました。
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「道の駅」では、新鮮な農産物や加工食品、地場生産「甘くて美味しい」醤油や特産「漬物」などが豊富に揃えられている。この竹の子も近くで採れたてのもの。水が綺麗で、人が入れないほど山奥で栽培されている「本わさび」も販売している。全て、写真付きで、生産者が見え安心して買い物ができる。 |
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※ 「弓」(国指定伝統的工芸品)
都城市が、日本中にいや世界中に誇れるもの。弓の町、都城。市の花「あやめ」が咲く頃、国際弓道大会が開催された。全国生産量は、約9割、木刀は8割以上を占めている。 |
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加工品も多く、焼き物や農機具、刃物類が展示されている。さすが、焼酎王国「都城」。都城市製造蔵の銘柄が即売されていた。さっそく、懇親会に使う焼酎を調達する。 |
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☆意見交換会 (地場産業会館 2階 会議室にて) |
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都城市の商業関係者、町興しグループ、農業関係者(存える農業を考える会員)や一般参加者、財部町から同様のキャラバン参加者がお互いの地域を今一度見つめなおし、スローフードをなど含め、真剣且つ追求した意見を交換した。商業からは、通り会から再生にかける思いと情熱を聞き、またそれに対する財部町からの提案があり、農業では有機農業栽培農家による取り組みが語られ、互いに地元を良くしたいという同じ思いで、行政域の違い、また立場も異なるのものり越え、これからの発展への提案や意見が活発に出された。この企画がきっかけになって、近い将来、「リーダー都城」発信の周辺地域との輪を広げていくような企画が始まる事を願い期待して閉会となった。 |
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☆さあ!懇親会(「道の駅」レストラン会場にて) |
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◎待ってましたあ! 暑い中、街中を散策してやっとゆっくりできます。日焼けして紅くなりました。「何か、探検して見つけましたか?」いつものキャラバン同様、時間がこの静けさをあっという間に解決する。膝を交えて生の交流が始まった。都城以外の遠いところ、西都から参加されたかたもおられ、夫婦同伴で参加されていたりで、なごやかな雰囲気。キャラバンを終え、腹を割って意見を交換。一日中一緒に歩きまわり、本物の仲間意識がこの懇親会には感じとれた。きっと、参加者の一人1人にも何らかの結論が出て、また、思い出が残ったに違いない。都城は?のテーマにこれからも真剣に取り組まれる事だろう。
「また、良か晩でした!」 |
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今回、都城では地場産業加工品「焼酎」として霧島酒造「黒霧島」20%、都城酒造「日向自慢」、柳田酒造「駒」、大浦酒造「都桜」などがあるが、我、財部町は特産物、焼酎「侍士の門」を持ち込み、お互いの良さを認めながら舌鼓。 |
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☆ 参加協力をいただいた都城酒造に聞きました。、本社営業部の丸目政宏さんに「最近、特に焼酎への注目度が高くなっていますが、どうですか?」との質問に、「当初から県外向けに消費拡大を展開してきており、その成果が出てきている。」と回答。ブームの影響だけでなく、地道な個々の規模と方針による企業努力が地場産業を支えていると感じた。 |
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地元で採れた食材、農産物で料理長に調理していただいた「煮しめ」やから揚げ、地鶏の刺身、カルパッチョ、都城産米のにぎりめし。トマトのカルパッチョは最高でした。調理用のトマトはフライパンで焼いても柔かくならずくずれません。その上に、あの長い豆がのって、オリーブオイルなどでいただいたらフレンチでした。
☆すでに、食べられた「田舎とうふ」。畑中課長が、買い付けてこられた無農薬大豆から造られた美味しい逸品は、“ペラサッ”と超人気でした! |
☆かしわの刺身は「南九州が本場」。
地元出席者もびっくり絶賛太鼓判の味! |
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※宮崎・地鶏っこ(じどっこ)
これは!これは、美味しい!ツルツルとした食感。今まで一番の味。河豚、カワハギにも似た歯ごたえ。天然塩が合う。臭みが無い。普通は鳥特有の生臭さを消すため、酢やネギ、生姜、ニンニク醤油で食べるがその必要なしの、畑中課長、お薦めの逸品。 |
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※趣味でカサブランカを800本栽培 久米村 省三さん(52) |
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☆趣味で毎年“カサブランカ”を800本も栽培して、市役所や老人ホーム、病院などの施設にプレゼントをしている久米村さん。たくさんの友達にも配り、喜ばれている。蘭舎は、華やかな香りでいっぱい。久米村さんの趣味は、この他、狩猟(ネレ)、仕掛け花火師、大型バイクで日本中を旅行する事!お顔を見かけたら、声をかけて下さい。気さくな方です。 |
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※参加協力者(多くの方々の協力で無事、実行できました。)
【財部町】
(敬称は省略させていただきます。)
編集局2名
財部〜前畑 浩一
都城〜栫 昭一
財部町役場企画課 富岡 豊文
財部町役場企画課 川添義一(ひめぎ塾)
企画課広報マン 梅木 康
農林振興課 佐藤貴人
財部町商工会会長
(木葉会、0986会)会員 永吉 正
森林組合参事 前田 誠
農産加工グループ 萩原千代子
びっきょの会グループ 小園秋芳
〇財部町の一般参加
弓削律子・中倉洋子・佐伯ヤス子・松田タミコ
中野惇夫(元南日本新聞社記者、財部在住)
津曲博明(有限会社 奄美行政センター 代表取締役)
【都城市】
都城市企画部ウエルネス課
課長 松尾久丸
ウエルネス担当 竹下秀忠
広報担当 北崎龍弥
産業部商業観光課
課長 畑中光則
観光担当課長補佐 久保田修巳
商業観光課職員 大田晃子
(財)都城圏域地場産業センター
産業振興課課長 半代正義
産業振興センター 徳永 貢
産業振興センター事務局長 奥松豊匡
JA都城(株)協同商事 (道の駅)
リバーサイドレストランマック 取締役専務 東別府 治
都城観光協会 会長 堀之内芳久
都城観光協会事務局長 済陽慶和
都城観光協会 松原光彦
千日通り活性化委員会 委員長 田中祥一(田中フルーツ代表)
都城市歴史資料館委嘱職員 掘之内逸郎
都城酒造 本社・営業部 丸目政宏
霧島酒造株式会社 営業本部課長 竹下寛美 他1名
霧の蔵ブルワリー
常務取締役 新規事業本部長 田村 登
水光メロン園 代表 水光義友
長友ファーム 代表 長友昭治
びたみん倶楽部 土の責任者 枦 良作(はじ りょうさく)
篠田園芸
池田イチゴ 池田洋
久松園芸
存える農業を考える会(ながらえる会)
その他 都城市内外からもたくさん参加されました。
吉岡(3名) 他
※この人紹介 久米村省三
【同行取材・協力社】
◎南日本新聞社 大隅支局長 柴立 浩一
◎南日本新聞社 都城支局 伊東博文(都城市役所記者クラブ)
◎鹿児島新報社 大隅支局長 幸田 康則
◎宮崎日日新聞社 都城支社 村橋祥一(都城市役所記者クラブ)
◎株式会社シティエフエム都城 sityfm764
◎BTVケーブルテレビ株式会社
経営企画室部長 白瀬 卓
◎0986シティコム 井之上 利彦 (宮崎・都城の応援サイト主催)
◎財部町企画課広報 梅木 康(随行広報マン)
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【編集後記】 |
【都城市から】
「ゆ、おじゃった!」キャラバン隊の熱意に乗せられての受入態勢を整えたつもりが、当日は自然の流れに無事終えることが出来ました。
隣まちで歴史なり、文化を共有しているつもりでも、方言のイントネーションの違いは新鮮さを感じます。このような企画は誰でも出来そうですが、この日までの道のりを知った時、民間の馬鹿者と行政のバカ者の連携のすごさを実感しました。これぞ活性化であろう。
市町村合併は避けて通れない時代ですが、特に行政のバカ者(優秀な人材)は財部町から手離さないないように願いたい「独り言かな」
産業部商業観光課 課長 畑中光則 |
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【企画課・キャラバン専属随行編集員から】 |
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今回でキャラバン隊も4回目となったが、いつも感謝しながら思うのは、行政の方を初め、地域の方々たくさんの人たちが、名も知らないキャラバン隊に協力してくださることです。一人の声が地域の方を集めて大きな活動ができる。今回の都城も私たちは最初に声をかけて協力をいただいたものが、都城市のいろんな方に広がり大きなものとなり、皆さんのおかげで都城のすばらしさを発見・探訪できました。今まで探訪した中でも小さい町は、自分の家のように一生懸命わが町を考えている人もいっぱいいます。大きな町も小さな町も地域のリーダーがいてひとつの大きな活動ができる。知っているようで知らない町、近いのに知らなかった町、大きくても一生懸命わが町を考える人たち、今回の探訪キャラバン隊は本当の意味はこういう地域の人たちを探訪することではないか、都城市の財部の両町の方、貴重な探訪ができました。心より感謝いたします。
役場 企画課 富岡 |
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【編集局から】
今回も大変有意義なキャラバンが実現できました。「都城」の訪問が決定した時点から、知っているようで知らない私達の意識がありましたが、そこからもっと視点を変えてみるようになり、多くの関心を持っていただいた方々の参加者も交えて貴重なご意見もたくさんいただくことができました。このキャラバンのきっかけが課題を残しつつ結論を急がず、スローながら時代に取り残されずお互いの町を盛り上げていこうとした期待と願いでキャラバンを終えようと思います。永年、努力し支えてこられた、また、独自に地道な取り組みをされておられた方々にお会い出来て大変楽しかったです。
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完 |
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