各市町村役場・行政機関を通じ、日本・侍士の会が地域に密着し,人と人を結び世に出ない話題を集めローカルな特色のある取材を行い、その地の特産物である海の物、山の物、川の物という食材や地場の焼酎等を取り上げていきます。その際、各地域にある侍士の会加入店も特派員になり、情報収集し、またその地方の活性または、宣伝する場(チャンス)を提供したいと考えました。ですから、このページの情報は、焼酎に関することなら、何でもオッケー!公序良俗に反しない限り。各特約店の方々からの焼酎情報や一般の方からの話題もお楽しみいただければ幸いです。
     
(高之峰展望台から末吉方面を望む)→
 [バックナンバー]
 
本格焼酎の香り
故郷探訪キャラバン隊
末吉町紀行編

「自分達の地域をこの眼で知り、そして将来を観る」
     
第6回 訪問先 【末吉町】3月26日(金)・4月28日

        ☆末吉町 (平成12年 国勢調査)
         
          人口 男  9,667人
              女 10,738人     
              計 20,405人
     世帯  
(人口、世帯は日々、推移変動しています)

末吉町は、財部町と共通の電話局番0986を持ち、生活環境までも共有する。畜産に力を入れ曽於郡の要でもある。加工品ではゆず製品など多くを開発。商工業も盛んで、焼酎メーカーもあり、財部町ともっとも身近な町である。また、生活文化が同じ圏内にあり、昔から歴史的にも深いかかわりがある。財部同様、農業が盛んだが、特に畜産の町では知名度が高い。文化芸術面では、巨匠「吉井画伯」が生まれた故郷ということから、絵画や陶芸、音楽など教育に力を入れ振興する基盤が充実している。また、2月に亡くなられた、消費税生みの親、衆院議員・元通産大臣の「山中貞則」氏の生まれた活力ある町でもある。
■霧島自然環境を共有する末吉町へ
今回は財部・大隅町の合併協議も進めている末吉町をキャラバン訪問する。まさに今、同郷になろうとしているこの時期に訪ねる。「蚊帳(かや)の中から出よう!井戸かな?」。霧島が晴れ晴れとして、気持ちが良い。絶好のチャンス。さあ!キャラバン隊が、今、スタートした。
市街地にある水源場から観た末吉の町と北部のパノラマ
吉町の小高い場所から見渡すと、一番遠くに霧島連山がうっすらと見え、中間に財部と末吉を挟む高之峰があり、霧島と高之峰との間が財部町。高之峰付近からこちらの方面が末吉町になる。緑豊かで、環境に恵まれた穏やかで「古代悠久、神々の里」を想わせる風光明媚な地域に見える。
風習「鬼追い」・・熊野神社 (1月7日)

   熊野神社
末吉町に入り、まずは鹿児島の奇祭の一つ「鬼追い」の風習が残る熊野神社を訪ねた。なるほど、鬼が走ってきて襲われそうな予感がして厳かな雰囲気のある社である。祭りの夜に、暗闇から現われた鬼の身に着けている御幣(おんぺい)を持ち帰ると、一年間無事健康に過ごせると云われている。
県道から少し入ったところに社(やしろ)があり、その周辺に民家が囲んでいる。
神社の角に吉井淳二画伯誕生の記念碑 
【吉井淳二】1904〜 よしい・じゅんじ
鹿児島県末吉町出身の現代洋画家。日本芸術院賞を受賞し、日本芸術院会員であり、文化功労章・文化勲章も受章。鹿児島市在住で今年100歳を迎える。現在でも、お元気で記念の大作に絵筆をとられているとか。
■神社から一つ目の角を曲がろうとしたところに、この記念碑を発見。偶然でびっくり。
 □地元の頼み  「故、山中貞則代議士邸」

県道から入り、鬼追いの神社を過ぎたると、山中氏の邸宅がある。外からだけだが、初めて拝見した。何度となく、付近を通ってはいたが、立ち寄って見たのは初めてである。りっぱなお宅。時代を感じる別邸と鹿児島庶民との段違いの住まい。こんなところに・・と皆、口々に驚きの声。あまり、外でうろうろしては不審者みたいなので、その場を離れた。しかし、この周辺の建物は、軒並み門構えがよく似ていた。話によると、行政など重要機関のポストになった方々が住んでいらっしゃるとか?地域住民を先生が大切にし抜擢してきた一つの証拠であろう。亡くなられた後、変化があったらしい。永い間、地元畜産事業に絶大な影響力のあられた氏のおかげもあり、度々の難問題などの解決、また、陳情も全てスムーズに解決されてきたのだが、早くも今までのようにすんなりとは、行かなくなったらしい。大隅の畜産や基幹農業もしばらくは困難の時期を歩まなければならないのだろうか?

末吉町中央商店街
最近は、どこの町も商店街は寂れている。末吉町は中央通りに農協経営のスーパーや民間の商店もあった。郊外に大型店が進出し、大商圏の都城が近く、酒等も軒並みDS戦的な地域でもある。しかし、人の往来も財部町に比べると賑やかに感じた。
廃駅「末吉駅」※鉄道資料館
鉄道の昔懐かしい資料や物品が展示されている。この末吉駅から大隅駅までレールのあった区間が「ふれあいロード」として設されている。キャラバン隊それぞれが、どことなく切なさに似たものを感じた。高速道路のインター開設はあったが、新幹線で日が当たる地域もあれば大隅半島のように鉄道の廃線や航路廃止など後退感があり、情けないような複雑な思いがした。
畜産加工業    ナンチク(南畜)
南九州畜産(ナンチク)
大隅全体の畜産業を担う重要な加工施設。国外からも視察が来るほどの規模を持つ。加工場内には、直売店もあり、新鮮で安く入手困難な稀少肉(さがりなど)やハム、自家用焼肉や贈答用に買い求める消費者もかなり多い。
□  ☆・人
富永勇次さん(45才) 末吉町南之郷
農業組合法人 三州農園 代表理事
有限会社   とみなが  取締役
☆「焼酎用芋は作りません!」
キャラバン隊が役場を訪ね、同行記者や関係者にまず紹介されたのは、タバコと甘藷(かんしょ)を作っている富永勇次さん。平成8年に病院勤務から農業に転職して、いち早く農業法人化を進めた。「農業を始めることを父に打ち明けた時は、妥協の無い厳格な父だっただけに、反対されました。」と振り返る。330アールを耕し、甘藷は青果用を出荷する。ブームで焼酎が足りないと聞いても「面白くないから焼酎用は作らない、博打農法はしたくない」ときっぱり言い切る。自分で苗もつくり、種も保管する。今では販路も確定し安定している。焼酎用に転換しない理由は「ブームにより焼酎用の芋の単価が上がっているが気にもならない。焼酎用甘藷より青果用の方がキロ単価が高くまだまだ価格差があり安定している。」と一過性の需要情勢に困惑気味。直接消費者が口にする青果用甘藷は、袋に積められた数百キロの泥付きのまま出荷される焼酎用甘藷とは違い、一個々丁寧に選別磨かれて新鮮なまま出荷される。永年の自信と誇りが富永さんの言葉には込められていた。
青果用種芋 あまりの綺麗さに富岡隊員の目に止まる。前農林振興課(鹿児島農大出身)にとって興味深々。
☆奥さんの富永つや子さん。会社は奥さんが社長を担当。三州農園の理事も努め婦人部でも大活躍。その傍ら、元気に明るく富永さんと「子供達が大学などを無事卒業させたい」と連日奮闘する。お茶菓子でいただいた「スイートポテト」はまさに絶品!焼酎以上に、お菓子にも目が無い筆者がうなるほど。生まれて初めて美味しいと思った一品。「ガネ」も最高!ごちそう様でした。
☆末吉町内にある甘藷用専用貯蔵庫
末吉町議会議長の、熊谷道博氏から「末吉町は森伊蔵専用の貯蔵庫が完成しており、増産も可能」と聞いた。焼酎「森伊蔵用」甘藷づくりには当初から関っている方だけに力が入った情報だった。地元ではあまり知られていないが、末吉町は森伊蔵用原料芋を栽培出荷している町でもある焼酎ブームになることを察知していたのかいち早く対応した。「なぜ、森伊蔵酒造使用芋を末吉町が関っていることをPRしないのですか?」と尋ねたことがある。もっと声高々に自慢してもいいのではと話したことがあったのだが・・。それにしても、しかし、末吉町は探れば探るほど魅力がある地域だと実感する。
の里」 

「ゆず栽培同好会」会長「西留忠」さん。(74才)
国鉄を定年後に、農業を始めた。自らの農業体験から得た
知識と経験を活かして「ゆず」の町を育てあげた一人。
ゆず栽培同好会」・・元年に発足して会員数320人
末吉町の「ゆず」栽培は、昭和57年に町の記念事業で配布した時から始まり、前町長の絶大な声の元に60年から本格的に始まる。今では、60haほどに達している。海抜150メートル以上でないと良いゆずは育たないといわれている。暖かいみかんの栽培地では、末吉町の「ゆず」ほど香り豊かなゆずは育たない。芋などの栽培よりは肉体的負担はかからないが、現在は、取り組みをされる農家の高年齢化が進み、後継者も少ないという問題もある。しかし「ゆずの町」になった末吉町の役場(農林振興課)の取組みへの並々ならない援助もあったからこそ今があると会長は懐かしく振り返る。同行している企画課竹田さんも以前農林振興課にいた経験があり、「帰ってきてもらいたいな」と会長の本音。10月後半から11月いっぱいまでが収穫の最盛期。末吉町では、一日に15トン前後出荷され、夜遅くまで作業が続き、好きな海釣りもゆず生産にかかわってからは行けなくなったと笑われた。ゆずは多くの加工品になり、末吉町の物産の顔になっている。その他、観光客に喜んでもらえるということから、霧島温泉郷の霧島国際ホテルや清流荘で湯治用に使用されたり、温泉水販売会社「財宝温泉水」で加工用として60%が出荷され、一部市場にも流れる。
農場入り口ではユニークな絵で出迎えてくれる
初めて観る「ゆずの花」。真っ白でしっかりした可憐な花とつぼみ。

今年は寒が9回ほどあり、例年になく、花のつぼみが多い。

今年は豊作です!
見えますか?木の下に大きな地鶏が何羽も餌をついばんでいます。有機無農薬栽培です。農園の周りはフェンスで囲まれている。枝は下から引っ張り、上に伸びないようにしてある。高齢化した現状では、こうした作業が負担になっているとの課題を聞いた。放し飼いの鳥がいると弊害で草が全て無くなり、表面が乾燥して悪影響もあるので、ワラやムシロをひいてたりしてゆずの根の部分を保護する。
☆ゆずの加工品
   潟<Zナ食彩センター
ドレッシング・ワイン・味噌・ドリンク・ゼリー・マーマレード等

※今回のプレゼントは「ゆず」」製品
有意義な人生の過ごし方
 
☆遊房「どんぐり谷」  大森 貢(みつぎ)さん 末吉町岩崎

私設自然交流施設「どんぐり谷遊房」を設立。ボランティア活動を通じて創作活動やレクレェーション等を展開

・レクレェーションコーディネーター・福祉レクレェーションワーカー
・ネイチャーゲームインストラクター・キャンプディレクター1級
・末吉町青少年育成推進員
  「豊かな自然の中で思いっきり
     遊びませんか。私が遊びのお手伝いをいたします。」

            と名刺に刷られた言葉。
   どんな所か、遊びに行ってきました。
一人の高校生が挨拶して出て行った。大森さんの娘さんでは無く、遊びにきている学生の一人だった。また、自由な語り場・遊び場だけに、大森さんと一緒に色々な年間の企画を子供達と練って過ごされている。この地一帯の田んぼや山を利用して、一年を通して自然を楽しめるようにされている。(上右側の写真は、奥さんとの2ショットです。実に穏やかです。)この地に帰って来られた時は、電気も無く「電気くらいは引いてくれないと住めない」と奥さんに言われ、しぶしぶ山伝いに電柱を立てたそうです。都会から引き上げてから買ったものは無く、色々なものは手作りで自給自足の生活とのんびりボランティアをしながら暮らしているご夫婦。キャンプ場を作り子供達に開放し、グランドゴルフ場を作り毎週集い、池を作り子供達に自然を体験されている。帰省して12年になるが、10年程活動している。


「どんぐり谷」の入り口は大隅町境の国道から少しだけ入ったところにあった。「こんな自然いっぱいのスポットがあるなんて!」と身近に隠れた空間があることを知らされた。小さな空間だが、静かでホットする癒しの谷間。

末吉町役場企画課竹田さんと財部町役場企画課富岡さん「めだか」を見つけて童心に返っています。行政の喧騒も「どんぐり谷」では全て忘れさせてくれる。“めだかとオタマジャクシ”の学校。懐かしい「めだか」が泳いでいる。昔はたくさんいたのに今では観賞用。自然の中で久しぶりに感銘。
「ここには珍しい物があるんですよ!」と色々と説明。「ほら、ここにも・・」子供を連れてくれば本当に教えることがいっぱいあるだろうなあ!ここでは、あれはだめ!してはだめ!とは言わない。自由に伸び伸びと、遊ばせたいと大森さんは語られた
□末吉町有機センター
・有機農業の基本となる末吉有機センター。花房原生林土着菌「森の華」を主軸とする有機完熟堆肥を生産する地域の第一工場。
肥育牛糞・肥育牛敷料(オガコ)・繁殖牛糞・ブロイラー糞・産卵鶏糞・食品加工残渣(かす)焼酎用カス・豚尿などが次々に搬入される。ここはアンモニア臭などのにおいが非常に強い。
(リサイクルセンター整備事業の有機質資源高度活用事業として、総工費14億6520万円を投じて完成。)
この白いものが土着菌である。さらさらしている。これを肥料におがくずと一緒に混ぜて再度完成を待つ。
出荷前の製品。数種類に分けられて出荷される。末吉町役場が管理しており、採算はとれている。副産物が出来ることで事業的には成功している。
☆環境にやさしい配慮と利用
工場の横にも大規模な建物があった。下に敷き詰めてあるのは加工された不思議な小さな石。その隣にはおがくず。工場から発生する強烈な臭気は場内の換気旋を通り排気口を通り、この施設がフイルターの役目を果たす。周辺地域への公害を防ぐためだ。徹底した配慮で管理されていた。
施設の傍らには、りっぱなハウス。中にはたくさんの種類の花の苗。全て、町内の公共施設や学校などへ配られる花の苗。利益と工場の肥料を利用して還元される。ここも末吉町役場が管理している。素晴らしい!
 温泉   「メセナ住吉交流センター」

(おばあちゃん達にも憩いの湯)
宿泊室や研修室もある。センター内には地元の物産加工品や特産物が展示販売もされている。
【温泉湯成分】アルカリ性単純温泉(地下1,200mから湧出)
【浴用の適応性】
神経痛・筋肉痛・うちみ・関節痛・五十肩・くじき・運動麻痺・慢性消化器病・関節のこわばり・冷え性・病気回復期・疲労回復・健康増進・痔疾

【お問合わせは】
    鹿児島県曽於郡末吉町二之方2971番地1
    п@0986−76−7898

□末吉町唯一の焼酎製造場 
 (有)木場酒造 代表 木場修一
☆筆者がPB焼酎「丹宗」をプロデュースし製造依頼した延長線で、当時、焼酎業界が焼酎カスの廃棄問題で存続難とその行方が問い沙汰されていた。その時、原点を探ろうと「八丈島」にTV&ラジオ取材に寝食を共にした経験がある。
今回キャラバン隊の「お蔵拝見」では木場酒造を訪ねた。筆者が過去にプロデュースした「丹宗」と、既存ブランド「高砂」を銘柄変更された「一人蔵」を今夜の懇親会用に寸志として一本づついただいた。
末吉町には100年もの歴史を持つ酒造場がある。商工会会長を歴任し、人望の厚かった先代の社長には跡取りがいなかったが、先代に見込まれ跡目として迎えられ、杜氏に仕えすぐに仕事を覚え、今では一人で仕込んでいる。現在、木場酒造は焼酎ブームの影響で、既に今年分は完売。酒造元が完売している話には異常さを感じる。「丹宗」をプロデュースした筆者でさえ、今年は数本も販売出来ない。地元の特産物である芋などの恵みは地場産業である地元消費者に還元する姿勢が、末吉町の味として認めてもらえる一遇のチャンス。末吉町でも焼酎「霧島」がほとんど飲まれている。焼酎もブームが来るまでは消費者離れ気味だった木場酒造の焼酎も、急激に商圏販路が広がり需要も増えた。売り筋ターゲットを地元よりも中央に変換させている典型的な蔵である。地元消費者も製造元も、この際、歩みより注目して、地元唯一の蔵を見直さねばならないのかも知れない。しかし、確実に焼酎業界は変化しつつ、消費者も地元の確かな情報をもっている。
ブームの去った後は、バブルの如く積み木のようにもろいという危機感がある。地元に耳を傾け根を張る努力を継続した蔵が支持され勝ち残るだろう。一時の浮き沈みは時代の流れだが、焼酎普及に身命をかけて打ち込んでいるところが多い。焼酎ブームで眼が曇らないように地元酒造元には心がけていただきたいと切願する。また、地元だけに木場酒造にも、そう期待をしたいところである。

末吉町と財部町が、がっしり組んで懇親会
□末吉町内にある居酒屋「竹とんぼ」に集合!焼酎「霧島」を含め、持参した「侍士の門」や末吉町産「一人蔵」「丹宗」で懇親会が始まるのを待つ。「さあ!始めますか!」末吉町で自慢の食材は「いのしし鍋」「鳥刺し」「串焼き」など。
今回は、“末吉町企画商工課課長補佐”の岩元氏と“財部町企画課課長井上氏が挨拶。合併協議が再開された直後のキャラバン。民間や行政、報道関係者などや、地元で活性に尽くす方々が一同に参加することがいかなることかは、注目度を含め十分に心していた。それだけに乾杯の旗が振られるまでは、息を呑むほどの緊張した空気があった。合併を意識せずに純粋にお互いの広報という立場でキャラバンを企画したが大きな時代の変動と異常な周囲の状況で心境をごまかすことは不可能だった。だが、それは、酒が進むにつれ、腹を割り、お互いに包み隠さず立場の中で語り合う場となっていき「語ればわかる同じ地域じゃないですか!」と心配に及ばない位、盛り上がっていった。

(末吉町役場の若き職員さん)     (財部町商店主 和田さん)
出席には、松山町出身で末吉町にも昔からなじみの深い、財部町在住で自営業「ふとんの和田」代表和田昭一さんや、キャラバン訪問でお世話になった大森さん富永さんも来られて早速乾杯。町の境界も忘れ、意気投合。末吉町役場からも企画課以外にも税務課やまた合併協議会も参加してワイワイ。会場の座ではピッチが上がるごとにざっくばらん。末吉町と財部町を心から愛す方々ばかりで、これが本物の交流の始まり。まだ始まったばかりだが、確実に何かが動き出そうとするのを感じた。大森さんと富永さんもキャラバン隊の詳細や取り組みなどを理解すると、同時にさらに打ち解けお互いの取り組みに乾杯し応援感が増大した。

(財部町企画課の富岡氏と南日本新聞大隅支局長と企画課広報マンの梅木氏)
☆今回、出席の南日本新聞社、柴立大隅支局長はこれが最後の参加になる。第1回の大崎町キャラバンから度々同行取材していただき、キャラバン隊員同様だった。また、大隅管内全域と両町の役場や一般の多くが同氏にお世話になったことであろう。柴立支局長の赴任中の数々の思いが残るが、同氏には思いが超えたものがあった。企画課の富岡氏と梅木氏との最後の懇親では、尽きることのないお世話になった話や合併に携わった話など3人の眼ににじむものがあった。ここに集まった全員がわが町の行く末を案じながら飲んでいた。真剣に地域のことを考え貢献している人々の集まりだった。皆、握手々、抱き合って別れたのも忘れられない。
大淀川の源流がある!まぼろし
☆末吉町には大淀川の源流があると聞いて探し回ったが、とうとう見つからなかった。その場所はダム工事をしている中岳の中腹らしい。1度は、見てみたい。末吉町は大淀川流域の関係市町村で、その環境を守ろうと末吉町が中心となってサミットを開き、積極的に取組む努力をしている。財部町も支流ではあるが、同様に森林自然や川を環境の原点と捉えた考え方を持ち、末吉町など周辺地域との連携を図り、住民の将来の健康に配慮した取り組みを継続しながら、素晴らしい町づくりを目指している。「環境に境界は無い」ことが判ったが、体制が代わっても姿勢が変らず継続しなければならない。いつか、このメンバーで源流探検をして、その水を手で汲んで飲んでみたい。
鹿児島横断・全町訪問(宮崎の一部も検討枠)
薩摩・大隅「本格焼酎の香り」故郷探訪キャラバン隊
   主催   日本・侍士の会      
後援     財部町

            南日本新聞社
 ※参加協力者(多くの方々の協力で無事、実行できました。)

  【財部町】
  (敬称は省略させていただきます。)
  編集局1名
  財部〜前畑 浩一
  ※キャラバン担当随行員
  財部町役場企画課長 井上建夫
  財部町役場企画課  富岡 豊文
  企画課(現在、財部町広報マン) 梅木康
  合併協議会 花房親志
  一般参加 「ふとんの和田」代表 和田昭一

  【末吉町】
  どんぐり谷「遊房」 大森 貢
  三州農園  富永勇次 
          富永つや子
  「ゆず栽培同好会」会長 西留 忠

  ※取材協力
    末吉町有機センター
    メセナ住吉交流センター
    
  
  ※訪問先キャラバン協力
  末吉町役場・企画商工課課長    谷元清巳
  末吉町役場・企画商工課課長補佐 岩元祐昭

     〃        〃  企画係長  竹田正博
     〃        〃  企画係   上村 亮
     〃        〃  企画係   久永雄二

  南日本新聞社 大隅支局 
   支局長   柴立浩一

  鹿児島新報社 大隅支局
   支局長   幸田康則
編集後記
【編集局から】
今回の末吉町訪問は「自分達の地域をこの眼で知り、そして将来を観る」ということでキャラバン隊を企画し訪問したことに意義を強く感じました。賛否両論が強く残る雰囲気の中でしたが、合併という地域の枠を外そうとする歴史的偉業の中、お互いに町を思う人々と出会い、互いの信頼感を深め、飛び込んで理解しようとした探訪交流したことが、これから真に町を豊かにしたり、地域の住民間で隔たりを無くすきっかけの第一歩になれたのではないだろうか?と感じました。
僭越(せんえつ)ながら、今回のように民間サイドからの提案で実現したことも、お互いの将来を担う次代の方々への意義を考える時、、少しでも参考になれれば幸いなことだと思いました。

財部町役場・企画課
キャラバン担当随行員
   富岡豊文さん
財部と末吉は車で15分、末吉の町の高台に登ったら財部の
訪問先・末吉町

末吉町役場
紹介しました取り組みや物産のお問い合わせは下記まで
  末吉町役場  п@0986−76−1111 FAX (1122) 
  〒 899−8692  鹿児島県曽於郡末吉町二之方1980番地
【末吉町役場・企画課】stowebm@town.sueyoshi.kagoshima.jp
【末吉町役場ホームページ】
http://www.town.sueyoshi.kagoshima.jp/main.htm
☆今回の取材にご協力をいただきました。
末吉町役場・企画課

係長 竹田正博さん
次回の予告
直前まで「ミステリー

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